サダマツにみる訪日中国人客取り込み事例

サダマツにみる訪日中国人客取り込み事例

宝飾品販売店のサダマツでは中国人向けに新しい取り込みを始めています。
中国のSNSや旅行代理店と組んで訪日客向けに情報発信や集客策を始めているほか、店頭では訪日客に向けてスマホを使った決済サービスを導入し買い物しやすさを強調して売上げアップを狙っています。

 

スマホをつかった決済サービス「WeChat Payment」とは?

中国のインターネットサービス大手、テンセントホールディングスの決済サービスを展開するグループ企業であるテンペイは2015年7月10日、スマートフォンを用いた決済サービス「WeChat Payment(中国名:財付通)」を日本に正式導入すると発表しました。

WeChat Payment

出典:http://www.excite.co.jp/News/photo_news/p-3889260/

「WeChat Payment」は、2013年にスタートしたサービスで、中国国内で手軽な決済方法として急速に普及しており、2015年6月現在で中国全土の4億人が利用可能なサービスに成長しています。中国ではモバイル決済の利用も年々増加しており、とくに20~30代の若年層ではひろく親しまれています。

 

「WeChat Payment」は、来店者は店頭での決済時にスマートフォンの「WeChat」アプリを起動させ、アプリ内でQRコードを表示、店舗側はあらかじめ決済用アプリをインストールしたiPad端末のカメラでこのQRコードを読み取り、支払いを確定させるという決済方法です。
中国では一般的な買い物スタイルを日本の店に導入する事で訪日客を呼び込むという考えです。

 

また、店舗側は管理画面から「WeChat Payment」による支払い履歴を管理することができます。

 

SNSとの連動で囲い込みを

この決済方法は、中国を中心に7億人が利用しているのSNS大手「WeChat(微信)」と連動したサービスとなっているため、「WeChat」内の公式アカウントで、フォロワーに対する情報発信が常になされます。「WeChat Payment」決済を利用する際に、決済企業の公式アカウントをフォローすることを勧めるメッセージを表示させ、広告としても機能する仕組みになっています。

 

「WeChat」公式アカウントでは、店舗の場所や連絡先の基本情報をはじめ、お得なクーポンを提供したり、ブランドWebサイトへ誘導したりと、さまざまなマーケティング施策を展開することもでき、フォロワーが自分の友だちに情報をシェアすれば、新規顧客の輪を広げていく事も出来ます。

 

宝飾品店「サダマツ」での取り組み

2015年4月にオープンした「ドゥミエール ビジュソフィア イオンモール沖縄ライカム店」にて、
訪日客向けに、スマホをつかった決済サービス「WeChat Payment」を導入しました。

宝飾品店「サダマツ」

出典:イオンモール沖縄ライカム店

導入に際して、上記のSNS「WeChat」や中国版ツイッターの「ウェイボ」を通じて商品情報の配信をスタート。来日にて店を訪れるとプレゼントがもらえるキャンペーンなども行い、知名度を高めています。

 

240万人が訪日、旅行支出は一人当たり約23万円

2014年に日本を訪れた中国人は約240万人。旅行支出は一人当たり約23万円で他国と比べても高くなっています。

訪日中国人

出典:アジアビジネス現場主義

その恩恵で国内では宝飾品などの高額品が好調だが、真珠のミキモトなど中国で認知度の高いブランドに人気が偏っていました。

 

サダマツでは、上記のような訪日客向けの取り組みにより、百貨店の店舗を中心に外国人客が増え、5月の外国人売上高は前年同月比で約4倍。都心の店では売上高の約2割を外国人が占めています。
今後は、スマホ決済サービスの導入でさらなる集客が期待できます。

 

中国向けのネット通販も開始

また、サダマツは日本を訪れる外国人客だけでなく、ウィーチャットで日本の商品を扱う通販サイト「微購物日本館」で、主力の星形のダイヤモンドを使ったネックレスなど自社商品を発売するなど中国向けのネット通販も始めました。

 

国内の宝飾品市場は2014年が9726億円。90年代初めの3分の1以下に縮小したが、ここ数年は訪日客の増加などで回復しており、19年には1兆円を超えるとの予想もあります。サダマツによればダイヤモンドの国別購入額は中国が約5年前に比べて5ポイント高い15%。90年代には珍しかった婚約指輪も今はカップルの約3割が購入しています。

出典:リーテックJAPAN

 

サダマツでは中国の富裕層を日本でも中国でも垣根なく取り込む事で活路を見出そうとしています。

 

今後も中国人観光客と販促施策に注目すべき

“爆買い”などで何かと話題になる中国人観光客だが、東京オリンピック開催の2020年に向け、その数はさらに増えてゆくものと予測されます。
訪日中国人客の来店および販売促進策として決済の利便性を飛躍的に向上させる「WeChat Payment」にますます注目が高まります。

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